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【開催レポート】『小諸の水源探検隊〜水守と菱野の水源を歩く〜』開催いたしました。

小諸の水源探検隊、満員御礼で開催

2025年8月9日(土)、「小諸の水源探検隊〜水守と菱野の水源を歩く〜」を開催しました。募集開始からすぐに定員に達し、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりでした。参加者は大半が小諸市在住。さらに9歳、10歳、11歳の小学生も参加し、家族連れや友人同士など幅広い世代が一緒に歩き、小諸の水源の魅力を体感しました。

貴重な水を守る人々の存在を知る

今回のガイドツアーは、小諸の美味しい水や豊かな自然を市民に再認識してもらうだけでなく、その水を陰で守り続けている人たちの存在を伝えることを目的にしています。用水路や水源の管理は、長年地域の方々が受け継いできた大切な仕事ですが、担い手の高齢化や人口減少といった課題に直面しています。現地を歩きながら、その現状を知り、未来へつなぐきっかけとして開催しました。

約1.5kmの用水路沿いを歩いて学ぶ

今回のコースは約1.5km以上続く山道を、用水路の流れに沿って進みました。山の斜面に沿って作られた用水路は、地元の暮らしと農業を支える重要なライフライン。また、大雨や台風などにより倒木や落ち葉が用水路を詰まらせると土砂崩れの災害につながる可能性があります。用水路の脇を歩きながら、管理の実際や作業の苦労について説明を受けました。途中では、用水路に流れ込んだ木や枝を撤去する作業も間近で見学し、日常的に行われているメンテナンスの大変さを実感しました。

見たことのない景色と水のありがたみ

参加者の多くは、これまで立ち入ったことのない水源地や山道を歩くのは初めて。澄んだ水が静かに流れる音、木々の間から差し込む光、普段の生活では出会えない景色が広がっていました。「水がどこから来ているのかを実感できた」「日頃使用している蛇口の水のありがたさを改めて感じた」という声が多く聞かれました。

超硬水と超軟水の飲み比べ体験

ゴール地点では、小諸ならではの水質の違いを体感する飲み比べを実施しました。小諸の水源は日本でも珍しい超硬水と超軟水の両方が湧き出ています。参加者はその味や口当たりの違いを楽しみ、子どもたちも興味津々。中には、触れただけで硬水か軟水かを見抜く小学生もいて、その正解する姿に大人もスタッフも驚きの声を上げました。

管理者と市民の距離が近づく

現地での説明や実演を通じ、参加者は水源を守る「水守(みずもり)」の活動を身近に感じられました。普段はなかなか会うことのない管理者と直接話し、疑問をぶつけたり意見を交換することで、信頼と理解が深まりました。管理する側からも「活動を知ってもらえることは大きな励みになる」「課題や改善案を直接聞けて有意義だった」との感想が寄せられました。

今後に向けた発展的な機会づくり

事務局では、今回の成果や寄せられた意見をもとに、今後も市民と管理者が交流しながら学べる場を検討していきます。水源探検は単なる見学ではなく、地域資源の価値を共有し、未来への継承を考える機会です。小諸の水と、それを守る人々の物語は、これからも続いていきます。

注)今回の用水路は、通常の登山散策路ではございません。ガイドや管理者がいないなかでの立ち入りは危険が伴いますので、ガイドがついたツアーでの参加をお願いします。

 

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